作品名:3分聖女の幸せぐーたら生活~「きみを愛することはない」と言う生真面目次期公爵様と演じる3分だけのラブラブ夫婦。あとは自由!やっほい!!~
原作:ゆいレギナ
キャラクター原案:あかつき聖
漫画:かじきすい
小説:既刊2巻
小説家になろう:3分聖女の幸せぐーたら生活〜生真面目次期公爵から「きみを愛することはない」と言われたので、ありがたく1日3分だけ奥さんやります。それ以外は自由!やっほい!!〜【完結、番外編(1話)、国立やっほい学園!!(10話)】
カクヨム:3分聖女の幸せぐーたら生活〜生真面目次期公爵から「きみを愛することはない」と言われたので、ありがたく1日3分だけ奥さんやります。それ以外は自由!やっほい!!〜【完結】
お話の流れ(第1~2話)
聖女 ノイシャ=アードラは次期公爵 リュナン=レッドラに買われた。そして「生涯きみを愛することはない」と告げられた。普通であれば腹を立ててもいい状況ではある。しかしノイシャは怒りどころか「愛する」というのは夜伽も含み寝室を共にしなくても良いというリュナンに疑問しか感じなかった。
そもそも聖女と呼ばれていたノイシャであったが、その実は命がけで『マナ』という特別な力を開花させられ、枯渇するまで働かせられる奴隷と言っていい環境で生活していたため「買われた自分はリュナンの物である」という認識だったのである。
では一体何を求められているのか・・・・分厚い婚前契約書に書かれていた内容は割愛するが、要約すると朝の見送り時に「ラブラブ夫婦」を演じる事。それ以外は自由にして構わないというものだった。
それ以外は出掛けても屋敷でぐーたらしてもよいというリュナンに『ぐーたら』に憧れていたノイシャは「やっほーいっ!」と喜んで契約を結ぶのであった。
契約を結んで1日目、リュナンが最初に感じた違和感は公爵家でだされた朝食を食べ「お腹を壊した」事。いままでの生活では考えられない重いものを急に食べ過ぎた事で腹痛がおきたのである。
2日目、お腹を壊しそのまままる1日眠っていたノイシャだったが体調が回復したのもつかの間、ぐーたらの為に出た庭で執事のセバスの膝の古傷と枯れかけていた花にマナを使いまた倒れてしまう。その報告を受け急ぎ屋敷に戻り心配で怒ったリュナンに対しノイシャは「ごめんなさい」と頭を下げると服をずらし背中を向けた。
その背中はおびただしい赤黒い痕。恒常的に鞭で打たれていたことを思わせる状態だった。これが次の違和感だった。
リュナンは主人としてセバスの治療は感謝するもののノイシャに聖女としての役割を望んでいるものではないと再度伝えるもノイシャにはその言葉の示す意味がいま一つ頭に馴染んでいかないのだった。
その後もメイドのコレットからも感謝やノイシャはもう家族である事、大好きだから自愛して欲しいといった言葉を伝えられるも家族を知らず、愛されることを知らず、自身を大切にする事ができなかったノイシャにはうまく受け取るだけの知識がなかったのである。
仕事に戻ったリュナンは自身の本心を隠すためにノイシャを利用している自覚からせめて本人の希望である「ぐーたら」を叶えさせたいと考えていた。そこで感じていた違和感を払拭するために協会からの報告で知ったノイシャの情報ではなく、改めてノイシャの過去についてセバスに調査を指示する。
そして婚前契約の追記としてノイシャに宛てて手紙とは思えない分量で
・死ぬ事を禁ずる
・ぐーたらを極めろ
※超絶要約
を伝えるのだった。コレットの要約を経てもなお理解が出来ないノイシャだったが、自身が唯一無二で「この世に代わりなんていない」というコレットから「ノイシャ様」と呼ばれると心の中にあたたかいものを感じる事ができたのである。
現在コミカライズの販売は確認ができませんでした。その為購入が出来るのは小説のみとなります。
ノイシャ本人の考えるぐーたらと他者が思うぐーたらに大きな差があり他人のために聖女の力(マナ)を発揮してしまうなんてセバスではないですが「ホント天使・・・」
使用人たちがノイシャを溺愛するのも納得です。
原作の小説は完結しておりますので天使とリュナンの関係が気になる方や使用人の溺愛っぷりを知りたい方は一度読んでみてはいかがでしょうか。
2023年10月10日現在Pixivコミックでは第3話まで公開されております。
個人的に好きなコマは、メイドのコレットがノイシャの頭が固いと怒っているシーン(第2話)で「分かる~~」と共感しつつクスっとしてしまいました。
今ならまだ1話から読むには十分間に合いますので是非一読してみてください。