作品名:転生幼女はあきらめない

原作:カヤ

漫画:岬下部せすな

キャラクター原案:藻

コミックス:1~5巻

原作小説:小説家になろう『転生幼女はあきらめない』

お話の流れ(第1話~3話)

●第一話

愛する家族に見守られて天国に旅立った女性がいた。その女性の願いは「来世でもそんな愛あふれる人生」。

気づくと赤ちゃんになっていた主人公の転生先は有力貴族オールバンス家のリーリア。人生ガチャ成功?!と思いきや母の命と引き換えに生まれたことで生まれた直後父から「お前さえ生まれなかったら・・・」と言われてしまう。

身体は赤ちゃんながらも思考は大人。乳母と世話係のメイドが部屋に来るのみであとは放置という状況では地震の置かれた状況も分からずどうしたものかと考えているとある日の夜に執事のセバスがやってきて

 

①キングダムの「四侯」であるオールバンス家の娘で家族は母クレア、父ディーン、跡取り〈異母兄〉ルーク

②リーリアが生まれたことでクレアは亡くなってしまい父は悲しみに暮れている

③全寮制の学校に通っているルークはそれ以来戻ってきていない

 

という状況を教えてもらう。その後セバスがよく部屋に来るようになってから半年後、寝返りも出来るようになったリーリア。

ふとドアから視線が・・・その姿は気持ちの整理をし妹の様子を見に戻ってきていたルークの姿だった。

初めて見る赤ちゃんの扱いに戸惑いつつもリーリアからの「にーに」にメロメロになったルーク。

それからはルークがよく部屋に来るようになり新しくリーリア専属のメイド、ハンナが雇われ世話を焼いてくれるようになっていった。

兄ルークが部屋で絵本を読んでくれていたある日、父ディーンがルークに声をかけ始めてリーリアの部屋に。

「リーリアに本を読んであげていました」というルークの言葉にディーンが発した言葉は「「リーリア」?あぁ・・・」という存在も忘れていたとでも言うような反応。

その様子にこの家では愛溢れる生活は望めないがお金はあるであろうこの家で身に着けられるものは身に付けて程よい所で逃げてしまおうと心に決めるのであった。

 

●第二話

ハイハイとつかまり立ちが出来るようになった8か月体力づくりのために部屋を抜け出したリーリア。

廊下の突当りで出くわしたのは父ディーンだった。驚いた様子のディーンに対し逃げる事を選択したリーリアだったが軽々と摘まみ上げられてしまう。

憤慨していたリーリアだったが、何なんだこの人は!?まったくもう・・・とため息をつくとディーンの口から漏れた言葉は「クレア・・・」。

ディーンはリーリアの仕草にクレアの面影を見たのだった。

戸締りが徹底され部屋での生活に飽きてしまった頃、鍵の開く音が聞こえるも入ってくる様子がない事をチャンスと判断し外に出てみるとドアの外にいたのはディーンだった。

ディーンへの印象が悪かったリーリアは無視するように廊下をハイハイで駆け抜けていく。その様子を見てディーンがリーリアにかけた言葉は「どうして無視をする!?」だった。

今まで無視をしていた自分がなぜ私を無視したのか、なぜ今になってかまうのか。その抗議と共にディーンの足をつかみ立ち上がるもバランスを崩し倒れかけてしまう。それをしっかりとキャッチし抱き上げると屋敷内を見たそうだったからとリーリアがいつの間にか寝てしまうまで屋敷内を歩き回ってくれたのだった。

それ以来毎日ドアを開け、リーリアがひとしきりはい回るのを見守ると疲れたころに抱き上げ屋敷をうろうろ歩き回るようになっていた。

 

●第三話

ディーンは愛情を受けず育ち、クレアの愛を大切にしていた事を感じたリーリア。いままでの発言も悪気が無かったのであろうと感じるまでになっていた。

ディーンとの夜の散歩は続き、週末にはルークが帰ってくるようになった週末の夜、夜の散歩中にルークと出くわす。

ルークの悲しそうなその目を見ておそらくルークも父ディーンに抱っこされた記憶はなく、妹を取られた事と妹に父親を取られたことのどちらも悲しんでいるのではないかと感じたリーリアはルークに抱っこして欲しいと望み、父親にルークごと抱っこして欲しいと望むのであった。

ひどく不器用なディーンだがクレアを失った喪失感が強い事、そうではないと分かりつつリーリアが生まれ変わりのように感じている事、リーリアを見ることで空虚で苦しい気持ちが埋められていく事を吐露。

そんな父に対してルークとリーリアは父親なんだからいつでも側にいていいんだという事を伝え空っぽだった家族の絆が初めの第一歩を踏み出したのだった。

 

 

2023年10月9日現在、Pixivコミックでは第38話(前編)までが配信。第3話~第37話〈前編〉の掲載期間が終了。

最新話(38話)は小説家になろう『転生幼女はあきらめない』の辺境編「鏡の中の私」に相当するのでストーリーが気になる人はこちらを読むことを検討してもいい。

小説版はコミック版とは違い感情の機微や詳細な背景がよりはっきりと記載されているためコミック版を一度みている方も掲載期間が終了していて読めなかった人にもおすすめできる内容となっている。

もちろんスピード感や緊張感は文章からも感じられるがコミック版のリーリアのよちよちむにむになかわいさや3話以降にも登場するアリスター一行などキャラクターがとても魅力的なので是非購入の検討もして欲しい作品だ!!

 

 

投稿者 ichidohawatare

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です